次期Mac OS「Snow Leopard」、6月8日開幕のWWDCで発表へ

米国Appleは3月26日、同社主催の開発者向けイベント「Worldwide Developers ConferenceWWDC) 2009」を6月8日からサンフランシスコで開催すると発表した。この日程は事前に予想されていたとおりで、次期OS「Snow LeopardMac OS X 10.6)」の正式発表が目玉になるとみられている。

 Appleが26日付けで送付した招待状や、同日朝に公開されたWWDC 2009のWebサイトによると、同コンファレンスは6月8-12日の5日間にわたってサンフランシスコのMoscone Centerで開催される予定だ。

 この日程は、Baltimore Sun紙でApple関連の記事を担当するデビッド・ゼラー(David Zeller)氏の事前の予想とまったく同じだ。ゼラー氏は、Moscone Centerのオンライン・カレンダーに「企業会議(Corporate meeting)」と書かれていたのを見て、これがWWDC 2009ではないかとブログに記事を投稿した。

 同氏は、初日の6月8日に行われる基調講演の中で、Snow Leopardが発表されるとみている。昨年6月、パフォーマンスと安定性を向上させたLeopardのアップグレード版をおよそ1年以内に発売する、とAppleが約束したからだ。

 Appleは、大きなニュースや新製品の発表の場として、これまでも何回かWWDCの基調講演を選んできた。例えば昨年のWWDCでは、同社CEOのスティーブ・ジョブズSteve Jobs)氏が、基調講演の中で「iPhone 3G」を発表している(販売開始は同年7月)。

 ただし、ジョブズ氏が今年のWWDCに姿を見せるかどうかは不明だ。同氏は、健康上の理由で療養休暇を取ることを今年1月に発表した際に、6月末まで休むとコメントしている。

 そのほか、3月17日のプレビュー・イベントで披露されたばかりの「iPhone OS 3.0」も、WWDC 2009の目玉の1つに位置づけられているようだ。WWDCサイトの「iPhone Development at WWDC」ページには、「In-App Purchases(アプリケーション内コンテンツ購入)、Bluetoothを利用したピア・ツー・ピア接続、ハードウェア・アクセサリを使ったコミュニケーション、プッシュ型通知サービスなどの新しい機能をどのようにして追加するのかに注目してほしい」と書かれている。